わたしたちについて
これからの時代
現代の私たちは様々な困難に直面しています。
類を見ないスピードで失われていく自然環境や生物の多様性。汚染が進む海洋や土壌。気候変動に伴う異常気象、大型台風や豪雨などの災害も多発し、深刻化しています。これからの社会に不安を感じることはありませんか?
でも「自分には関係ない」「問題が大きすぎて、どうしたらいいのか分からない」...ついそう思ってしまうかもしれません。
失われる「つながり」
私たちが抱えるさまざまな問題、その大きな原因の一つには、巨大化したグローバル経済があるのではないかと考えています。
遠い国から日本へ運ばれてくるたくさんの資源。貴重な原生林が私たちが使い捨てにするティッシュの原料になったり、カップラーメンやスナック菓子に欠かせない原料「パーム油」輸出のための農地拡大により、熱帯雨林が切り拓かれ生物多様性が失われたりしています。
「人任せ」が増えた結果、「つながり」が見えなくなってしまった現代。
さらに、日本は今や世界有数の食糧廃棄大国。自然からの恵みを大量に消費・廃棄し、そして環境汚染を続けている現実。
資源を湯水のように使い捨て、温室効果ガスの排出を続ける、このままの私たちの社会は持続可能でありません。
ゆっくりと小さく生きる
私は、小学生の頃から動物が好きで「野生動物を守る仕事をしたい」とずっと考えていました。
獣医系の大学に進学しましたが、その頃の私は、動物や環境を守るのは一部の特別な人の仕事であると考えていました。
転機となったのは、NPO法人にインターンとして滞在し、美しい棚田に囲まれた山奥で田舎暮らしを1年したことです。
そこでの暮らしは、毎朝、ボイラーに薪をくべることから一日が始まります。薪を運び、田んぼをやり、畑をやり、ボランティアたちと一緒に料理をし、食事を取る。「暮らす」ための仕事がたくさんあり、自分の手を使って生きる充足感がありました。
そして、今まで自分が生きるために必要なことをたくさん人任せにしていたこと、便利さや快適さを求め過ぎた結果、自分の暮らしが環境に大きな負荷を与えていることに気が付きました。
「動物や環境を守る」とは特別な仕事ではなく、私たち一人一人の日常の暮らし方が、そこには大きく関係しています。
自分の足元の暮らしを見直す、立て直す、それがとても大事なことだと考えました。
グローバルからローカルへ。つながる暮らし。
地球のために、今の私たちができること。
それは、人任せにし過ぎてしまった生きることを、少しずつ自分たちの手に取り戻すことではないでしょうか。
ーーたまにはスナック菓子を食べたってもちろん良い、でも時間がある時はおやつを手作りしてみる
ーー普段はスーパーで買い物するけど、夏にはベランダでトマトを育てて収穫する
それは「地球のために我慢する暮らし」ではなくて、どこか懐かしくて心豊かな暮らし。
私は、都市部においても気軽に始められる「ダンボールコンポスト(生ゴミの堆肥化)」「小さな農業」や、人と自然の絆を強める「自然あそび」などに注目し、活動を展開しています。
ゴミを減らして、資源循環を生み、健康な食糧作りや、自然とのつながりを大切にすることで、環境にやさしく調和した暮らしを広めます。
プロフィール
発起人 豊国 光菜子
小さいころから動物好き。動物看護士として動物病院勤務後、ワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアを旅する。
帰国後、福岡県にある認定NPO法人山村塾にてインターン。里山保全活動に関わる。
2016年~NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト勤務。国際ワークキャンプの受け入れや、「持続可能な暮らし」をテーマに様々なワークショップの企画運営などに携わる。
2019年〜埼玉県へ移住し、「土と人と命をつなぐ暮らし」のプロジェクトをスタート。
2022年〜親子の自然遊びイベント「まち野遊び隊」スタート。